俺が恋したお嬢様
邪魔って何だよ!?
つーか俺の言葉、無視していきやがった!
いや、それより、俺は雪乃ちゃんが好きなのか?
確かに笑顔を見ていると自分まで穏やかな気分にはなるが…。
だからって好きには繋がらないよな…?
はぁー、意味分かんねぇ!!
髪をぐしゃぐしゃにしながら頭を抱える。
「どうしたんですか?」
「…えっ?」
背後から声がかけられ、振り向くと心配そうに見つめている雪乃ちゃんがいた。
「いや、何でもないよ」
アハハ…と慌てて髪を直す。
変なところ見られたじゃねぇか…。
いつ帰って来たのか気付かなかった。