俺が恋したお嬢様



そして婚約発表の日になった。


パーティー会場では朝から慌ただしく最終確認が行われている。



「雪乃ちゃん、入ります」


コンコンと戸をノックし、雪乃ちゃんの控室に入る。



「翔くん!どうですか?」


ドレスが変じゃないか聞いてくる雪乃ちゃん。



うん…、可愛い!


ちょっと化粧もして、淡いピンクのドレスやアップした髪型がいつもより大人っぽさを表現している。



「可愛い…」


「本当ですか?良かったです!このドレス、気に入ってたので」


ドレスが可愛いと言われたと思ったのか、嬉しそうに喜ぶ。



雪乃ちゃんが可愛いって言ったんだけどな…。



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