俺が恋したお嬢様
「そうだろ?」
「…何を根拠に」
「この前の婚約パーティーの時、雪乃ちゃんと会ってただろ?それにいつものお前の発言。雪乃ちゃんのことばかり気にしてる」
これだけ言えば悠斗でも素直に吐くだろう。
「な〜んだ、見てたんだ」
軽く言う悠斗。
「雪乃は幼なじみだよ」
「幼なじみ?」
「お前以外にも昔から仲良いコぐらいいるよ」
呆れたように笑う。
「翔が俺と雪乃が仲良くしてたら嫌かな〜と思って、お互い黙ってたんだよ」
バレたら仕方ないよな…と悠斗は呟く。