俺が恋したお嬢様



「雪乃、こっち来て」


「なんですか?」


お風呂上がり、濡れた髪をタオルで拭きながら、首を傾げる。


可愛い…じゃなくて。



「こっちおいで」


手招きして躊躇う雪乃を足の間に座らせる。


雪乃は顔を真っ赤にして俯いた。



「抱きしめていい?」


「ダメです!」


パッと立ち上がり真っ赤な顔で俺を睨んでくる。



そうゆう表情も可愛いだけなんだけどな〜とクスッと笑い、雪乃の手を握った。



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