俺が恋したお嬢様



「雪乃」


「翔くん!どうしたんですか?」


「一緒にお昼食べようと思って」


びっくりしている雪乃にニコッと微笑む。



ここは中等部の学生食堂で、高等部の学生は滅多に来ない。



「松崎先輩だ」「婚約したんだよね?」とヒソヒソ話が聞こえてくる。


雪乃も噂されてるのか…。



「悠斗くんも一緒に食べるんですか?」


チラッと俺の後ろを覗く雪乃につられ、振り向くとニヒヒッと笑う悠斗が立っていた。



< 66 / 149 >

この作品をシェア

pagetop