俺が恋したお嬢様
とは言ったものの雪乃はわざとか天然なのか、可愛らしい表情で俺を見つめてきたり、近付いてきたりする。
俺が何もしないという安心感からか、いつもより近くソファーに座る俺の隣に座ってきた。
「翔くん…あの、お願いがあります」
恥ずかしそうに俺を見てくる雪乃。
なんだ!?
もしかして雪乃から求めてきてくれたのか!?
暗かった気持ちがパアッと晴れる。
「どうした?」
さ、キスしたいと言え!
そう期待する俺とは別の返事が雪乃から返ってきた。