俺が恋したお嬢様



「分かった、行こう」


「はい!じゃあ週末は実家に帰れないって言っときます」


そうか、週末は実家に帰ってるんだったな…。


親に会うより俺とデートしたいか。


何かニヤけてきた。


それと同時にいいことを思いついた。



「雪乃、俺もお願いがあるんだけど」


「なんですか?」


ご機嫌な雪乃は首を傾げた。



「デート中は手繋ぎたい」


「えっ!?」


頬を赤く染め固まる雪乃に拗ねるように言葉を続ける。



「手ぐらい繋がせてよ。デートなのに…」


「わ、分かりました…!でも、手繋ぐだけですよ!?」


「おぅ!」


拗ねて言ってみるのも効果があるもんだな…とニコッと微笑み雪乃を見た。



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