俺が恋したお嬢様



「雪乃、ちょっと休もうよ」


「疲れましたか?」


キョトンとしながら俺に近付いてくる。



つーか雪乃が先に先に一人で行くから、手を繋げていない。



「アイス買ってあげるから、そこで座って待ってて」


「はい!」


ベンチを指し、雪乃を置いて売店へと向かった。



やっと休める…。


デートってこんな疲れるもんだったか?


そう思いながらメニューに目をやる。



雪乃って何味が好きだっけ?



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