ハワイキキ
ジョセフは確信した。
カウボーイとステア、マルクスとシャネルは二人とも女が金髪で男は髭を生やしている。
「あの二人組・・・危険だ。」
それを見たマリアも顔が青ざめたが、動揺しない様子で、
「まさか、信じられないわ。あの二人が?しかもこれじゃよく見えない。」
「何を言ってるんだ?犯人はこの島にいるんだぞ?こんな森の茂みで遭遇したんだから危険だって。」
「もし、そうなら私らとっくに殺されてるわ。犯人だってもちろんこのニュースを知ってるかもしれない。」
その会話がテントを張っていたカウボーイに聞こえた
「何?何やってんだ?」
「ううん、なんでもない。」
「おいジョセフ。夕飯を用意しよう。」
そう言ってカウボーイは斧を投げた
「おっ!」
少し焦った様子のジョセフだったが、素早い動きでキャッチした。
「おー。作家の割に胴体視力がいい。」
ジョセフは顔が引きつった。
「この斧で何する気だ?」
「山に行けば動物がわんさかだ。鹿を捕る。一緒に行こう。」
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