【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
痛ぁい……。


涙ぐみながらも、怖くて声なんて出ない。


ましてや、逆ギレとか……私には無理。


「ホントはもっと話したかったとか、図々しいにもほどがあるから!」


手紙に書いていた内容を、大きな声で叫ばれ体が震えあがる。


ヒドイ……どうしてこんなことするの?


悲しいし怖いしで、ギュッと目をつぶった。


そしたら、誰かが音楽室の扉を勢いよく開けたんだ。


バンッ!!


「おいっ、お前らなにやってんだ!?」


良かった……。


誰かが、来てくれた。


怖かったよ……。


「ヤバ。逃げよ!」


女子たちは、慌てて私の体を離すと、走って逃げていったみたいだった。


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