【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
そのまま床に崩れ落ち、頭を抱えてしゃがみこむ。


うぅっ……怖かったよ。


朝、クラスに到着したら、見たこともない女子に呼び出されて。


わけのわからないまま、音楽室まで連れてこられた。


そして……


増田くんへの手紙を突き付けられ、あんなことに。


「……大丈夫か?」


私の前に、誰かがひざまずいた。


この優しい声……


まさか、まさかね。


「こんなに震えてさ……怖かったよな」


その人は、フワッと優しく


私の体を包むように抱きしめてきた。


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