【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
私の不安な気持ちを体ごと抱きしめてくれて、


恥ずかしいって気持ちよりも、安心感の方が大きい。


安心したら、次から次へと涙がこぼれてきた。


「うっ……ひっく」


「もう、大丈夫だから。アイツらどっか行ったし、落ち着くまで、オレが側にいる」


背中に添えた手で、軽くポンポンとたたいてくれる。


肩越しに聞こえる声は……。


顔を見たわけじゃないからハッキリしないけど、


きっと増田くん……。


しばらくその体勢のまま、私が落ち着くまで待ってくれていた。


涙がおさまってきたころ、我に返る。


……泣きすぎて、目はパンパンだし、


抱きしめられたあとに、このまま顔合わせるのって、かなり恥ずかしい。


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