【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
そう思いつつも、ずっとこんな体勢でいるわけにもいかなくて、


思いきって、自分から体を離した。


わかってはいたけど、私の目の前にいたのは、やっぱり増田くん!


心配そうに私の目をジッと見つめてくる。


「もう、ヘーキ?」


「うん、大丈夫……」


今さらながら、どうしようもなく恥ずかしくなってくる。


いつもの通り、顔が真っ赤になっていくのが自分でわかる。


顔を手で覆って、思わず目をそらした。


感じ悪いかもって思って増田くんを見ると、増田くんは床をジッと見つめてる。


そして、落ちていた封筒を手に取った。


「香月、これって……今日もらえる手紙?」


そうなんだけど、目の前で読まれるのは恥ずかしすぎる。


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