【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
封筒の中から手紙を取り出そうとした増田くんを、慌てて止めた。


「ダメっ!!」


「……へ?」


「あ……えっと。恥ずかしいから、後で読んで欲しいな……」


増田くんと顔を合わせてるだけでもドキドキなのに、


この場で手紙読まれたりなんかしたら、どうしたらいいかわかんないよ。


増田くんは軽く頷くと、ポケットに封筒を押し込む。


そして、キュッと目尻を下げて笑顔になった。


「わかった。実はさ、もうくれねーかなって思ってた」


……うわぁ。


その笑顔にまたドキッと高鳴る胸。


心臓……もたない。


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