【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「なに、それ」


「えっ?増田くんがするレッスンって言えば……恋愛系だよね?」


「意味わかんないんですけど……」


増田くん?しらばっくれてる?


けど、なんだか違うみたい。


「……知ってるんだ。増田くんが毎週水曜に、紗理奈ちゃんと屋上で会ってること」


増田くんは、これ以上ないってくらいに驚いて焦りだす。


「げっ……マジで!?いや、紗理奈とはなんでもなくて……ほぼ脅迫に近いっつーか」


「脅迫されて付き合ってたの!?」


紗理奈ちゃん、そんな子に見えないよ!?


「いや、それも違う。……えーと、なんて言えばいいのか。うーん」


完全に困ってる風の増田くん。


……どうしよう、困らせちゃった。


そんなつもりで聞いたんじゃないのに。


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