【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
そこへ、勢い良くバーン!と玄関扉が開いた。


「翼っ、遅いわよ~!ギリギリなんだからいつも急いで帰って来なさいって言って……。

あらっ、こんにちは~♪」


突然出てきたのは、巻髪のキレイな女性。


「増田くんのお姉さんですか!?初めましてっ!」


とっさに挨拶したものの、増田くんもその女性も固まってる。


確か年の離れたお姉さんがいるって言ってたよね?


なにか、ヘンなこと言っちゃった!?


「あれ、ウチのおかん……」


「えぇっ!?若っ!!」


って言ったら、「若作りなだけ、近付いたらフくぜ?」


なんて、増田くんは苦笑いしてる。


「初めまして~。そんな若く見えるのかしら、いいコねぇ」


お母さんはにっこり微笑むと、私に軽く会釈してくれた。そして。


「翼、今日なんの日か覚えてないの?友達連れてきても、もうすぐ出かけるわよ」





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