【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
時、既に遅し……。


今さら違うとか言えない感じ。


こはるとつながってるって思われるよりかは、もう……いいか。


ナナを見ると、嬉しそうにストラップを眺めてる。


ナナは、わかって……ウソついてくれたんかな。


それとも……


ただの、天然?


「増田くん、帰ろ」


ナナが立ち上がり、オレの手を引っ張る。


二人で教室を出て、いつものようにうちに帰る。


「なんで三上たちにウソついたわけ?」


「増田くん……困ってたから」


「…………」


「私ね、なんとなくだけど……そうだったらいいなって思ってた」


「そうだったら……って?」



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