【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
教室のうしろで女子が何人か固まってる。


数人で楽しそうに騒いでて、


私がいつも入りたいなーって思っていたグループ。


「いいの?」


「もちろ~ん。香月さん誘いたいって言ったら、いいって!」


「三上さん、ありがとうっ!」


「アハハ、そんなに感動しなくっても。あ、予習してた? 誘ってよかったのかな」


「あぁぁ、コレは。ヒマだったから見てただけ……」


手にしていた教科書を慌てて机に直し、席を立った時だった。


「おーい! 三上と香月!! ちょっとこっち来いって」


へっ?


教室の入口で、クラスの男子が私たちを呼んでる。


今日は珍しく、色んな人に話しかけられるな。


三上さんもキョトンとしていて、とりあえずふたりで教室の入口まで歩いて行った。


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