【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「オラ、素直に着いて来ねーと、後で泣き見るぜ?」


へっ!?


ボソッと私の耳元で囁くと、変わらず強い力で引っ張られた。


や……やっぱり増田くんって、怖い。


大人しく着いて行くコトにして、裏庭に連れてこられた。


裏庭は学食の裏にあって、昼休みだっていうのに、


ひとが通らないコトもあって、ひっそりとしていた。


そんな場所に、ふたりっきり……。


裏庭に着くと、近くの壁に押し付けられた。


「ひっ……なに!?」


増田くんの目は、一応笑ってる。


けど、なんだか殺気が漂ってるような……。


「……返せよ」


「かっ、かえ……かえっ!?」


ビビりすぎて、言葉にならない。





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