【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「翼が倒れたとき、女の子が持ってきた何かで意識を取り戻したってことは聞いてた。体調管理はしっかりするように」


「はい……」


晴弥さんは車の後部座席を開けてくれた。


「これが例の彼女なんだろ?うしろに二人で乗れよ。

家に着くまで、うしろ見ないでいてやるよ」


そして、ニヤッと笑った。


……マジで!?


いーとこあんな、晴弥さん。さすがだ!


後部座席に乗りナナを見ると、まだ少し不安そうな表情をしていた。


手を握ると、ハッとしてオレを見る。


「翼……こんなことして、大丈夫?」


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