【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
ビビってると、翼がギュッと抱きしめてくる。
「繭の場合は、フツーにかわいいなって思うだけ。けど、ドキドキすんのは、ナナにだけだから」
「……ホントに?」
「おー。わかんねぇ?」
わかってる。
わかってるのに、そう言って欲しいから、こんなこと言って困らせちゃうんだ……。
「翼……もっと、ギュッてして?」
「…………」
翼は、ギュッ、ギュッて何度か力を入れて抱きしめてくる。
そのうち髪に顔を埋めてきて、首筋に息を吹きかけられた。
……ひゃっ。
けど、正確にはそれは、ため息だったみたいで。
「……あー。拷問なんだけど」
「拷問?」
「いやいや……」
翼は私を抱きしめたまま、ポンポンと背中をたたいてくる。
「繭の場合は、フツーにかわいいなって思うだけ。けど、ドキドキすんのは、ナナにだけだから」
「……ホントに?」
「おー。わかんねぇ?」
わかってる。
わかってるのに、そう言って欲しいから、こんなこと言って困らせちゃうんだ……。
「翼……もっと、ギュッてして?」
「…………」
翼は、ギュッ、ギュッて何度か力を入れて抱きしめてくる。
そのうち髪に顔を埋めてきて、首筋に息を吹きかけられた。
……ひゃっ。
けど、正確にはそれは、ため息だったみたいで。
「……あー。拷問なんだけど」
「拷問?」
「いやいや……」
翼は私を抱きしめたまま、ポンポンと背中をたたいてくる。