【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
そういうことを考えるようになったのは、あの日から。


翼がバイト先に現れた日……


翼のマネージャーに言われたんだよね。


変質者騒ぎがあって、店内が落ち着いた頃、私あてに、お店に電話が入ったんだ。


電話に出たら、あの……南さんだった。


『翼のマネージャーの南です。あなたとは、イベントの日に会ったわよね』


『……!!』


『翼は店から連れ出したから、もう騒ぎにはならないと思うわ。

どうも翼は自覚がないっていうか。それとも、あなたが誘ったの?』


『ちっ、違います!私だってびっくりして……』


『今が一番大切なときなの。あなたが翼にしてあげられることって、何?邪魔すること?』


『邪魔なんてするつもりないです!』


『実際、翼の気持ちを乱してるわよね。あなたじゃなきゃダメな理由が、私には見当たらないんだけど』


『それは……』


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