【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「……あっ」


目が合って、さらに恥ずかしくなった。


「恥ずかしくなるなら、あんなこと言わなきゃいーのに」



「……だよねぇ」


わかってるけど、大人しくしてたら、友達作るチャンス逃しちゃうし。


安土さんも、未来も違うクラス。


1年のときは期待でいっぱいだったけど、2年になって、また知らない子ばかりになって、不安になったから。


「けど、話しかけやすくなった。香月さんて、もっとすました子かと思ってた」


「……えっ!?」


「朝、オレ目が合って会釈したけど、ムシされた」


「うそっ、してないよ!」


「あ、こっちは男で固まってたし?香月さん、フイッてすぐに顔そむけたから」


そういえば、クラスに入ったとき……


男の子の集団がいて、圧倒されて逃げるようにして席についたかもしれない。


「……気がつかなかった」


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