【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「だったら話すきっかけになるし。ナナ、未来ちゃんと話せなくなって、多分寂しがってる」


「未来、ナナちゃんのこと、ずっと気にはしてたけどな……」


「とにかく。ナナが断れないタイプってわかってて、向井につけこまれんのもな」


「心配だもんなー。なら、自分で言えよ」


「オレの立場わかってる?フられてんだよ。今は彼氏でもなんでもないし?」


「そーでしたっ!にしても、相変わらず引きずってんな。

ファンはたくさんいても、マジな女には好かれねぇ。……現実は辛いな、頑張れ、翼!」


「ケンカ売ってんのか?」


「いやいや。……じゃ、未来に言っとく。翼は未だに未練タラタラで、ナナちゃんが恋しくて恋しくて……」


「そこまで書いたら……わかってるよな?」


類を羽交い締めにすると、苦笑してる。


「書かねぇよ。ナナちゃん、繊細そーだしな。未来に言ったら、多分すぐしゃべっから、困らせそーだし」


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