【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
着替えをすませ、ケータイショップへと足を運ぶ。


今月と来月のバイト先は、大手スーパーの中のケータイショップ。


「ナナちゃん、今日も頑張ってね」


顔を合わせるなり、さっそく店長に肩を触られた。


ポンならいいけど、じっとりとした触り方で、気持ち悪い。


「……よろしくお願いします」


店長は私以外の子には触らない。


きっと、私に隙があるんだよね。


ハッキリと嫌な態度を取らないから。


「あ!ナナちゃん、おはよ」


……あっ、栗田さんだ!


「栗田さん、今日は違うお店にシフト入ってませんでした!?」


「マキちゃん、急に辞めたみたいで、急遽変更」


ヘヘッと爽やかに笑う栗田さんは、


最近よくバイトで一緒になる大学生。


……ちょっとだけ、


翼に似てるんだ。


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