【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「向井、パスッ!!」


……向井!?


よく見ると、前にナナと保健室で一緒だった向井がいた。


向井はボールを受けとると、相手のディフェンスをなんとかすり抜け……シュート!


ガッ!!


変な体勢からのシュートで、ボールはゴールに入らずに、弾き返された。


「くーっ!なんで入らねぇんだよ。次は入れるっ」


「香月さんに見てもらってないからだろ~。向井、香月さんがいるときは外さねぇもんな」


香月?ナナのことじゃん。


向井と一緒にいるヤツらが冷やかしてる。


あいつ、ナナのことまだ諦めてないのかよ……。


「あ、あれって噂の向井!?結構イケメンじゃん」


類がニヤニヤしてオレを見てくる。


「うっせ。ナナは相手にしてねぇから」


「同じクラスだし、心配だよなー」


「なにが言いたい?」


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