【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「性格もいいし、中学のときはたくさん友達がいたよ。

でもね、目立つから先生からは目をつけられてて、同じことしても、いつも翼だけ怒られてた。

それでも先生に反発しなかったし……」


「香月さん、やたら必死だよな」


うわ、しまった。熱く語ってた!?


「そーかな……だって、友達だもん……」


ホントは友達の域を越えてるけどね。


「……アイツが普通科だったらオレとも仲良くなったかな」


「今だってなれるよ!?翼って、誰とでもすぐ仲良くなるし、根に持ったりしないから」


「あの場面で根に持つのはオレの方だよな~」


「そっか!」


「そこで納得すんのやめてくれる?オレ、そんな執念深くないって。確かに恥かいたけどさー……。

ムカついたっつーよりは、自分の非力さに泣けたっつうか」


向井くんは苦笑いして、頭に手をやる。


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