【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
また壁に押し付けられて、「キスで謝る」とか言ってくるのかな!?


冗談じゃないよっ!


「今度は逃げんなよ?」


それでも逃げようとしてジタバタ暴れてると、胸ポッケにさしていたシャーペンがポトリと床に落ちた。


――グシャッ。


「……あぁっ!!」


一歩踏みこんだ増田くんの足の下で、見事に踏みつぶされた私のシャーペン。


っていうか、その上にくっつけてたビーズのチャームが壊れてしまった。


「うわ、わりぃ!」


増田くんは私から手を離し、慌ててそのシャーペンを拾ってくれる。


「壊れちゃった……」


キラキラ光ってて、お気に入りだったのに……。


大きめのガラスビーズにはヒビが入ってしまって、もう使えそうにない。


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