本当のあたし
第1章 出会い
あたしは、りん。どこにでもいる普通の女の子。
髪は黒でセミロング。
まあまあ真面目で3人姉妹の長女今、中学の入学式だ。
全然知らない人ばかりで胸がわくわくする。
あたしは、小さい頃から誰とでも仲良くなれる明るい性格だった。クラスに行き、さっそく友達も出来た。
そして、月日がたち、だいぶ学校にも慣れてきた頃。
ある男の子に一目惚れをした。
そいつは、ヤンキーでいつもチャラチャラしてて、学校には来るけど教室にはほとんどいなくて、
でも、すっごくかっこよくて
NEWSの山PとAAAのにっしーにそっくりで。
名前はかず。毎日、学校に来たらかずは口笛を吹く。
まるで「わいが来たでー」と合図するみたいに。
だからあたしもそのうち口笛に敏感になってて、聞こえるたび
かずが来たと思い嬉しくなってた

そんなある日…
バレンタインが近くなり
あたしはかずに告白する事に決めた。
かずは学校の坂を降りた所にいつもチャリを置く。
そこで待ち伏せして、チョコとラブレターを渡す計画だった。
でも…実際かずの声が聞こえたら恥ずかしくなって、チャリのカゴに手紙とチョコを置いて一目散にその場を離れた。
次の日…
学校に行くと、廊下に見覚えのある紙切れが落ちていた。
拾ってみると、
昨日、自分がかずに書いたラブレターだった。
バラバラに破かれていた。
すると、かずが現れた。
「ストーカーがおるでー」と大きな声で言うと手紙を踏んでどこかに行ってしまった。
あたしはショックでショックで…恥ずかしくて…
泣きながら家に帰った。
あのかずが毎日置いているチャリの場所は誰もがよく知っている場所であり、決してストーカーとか

次の日から…
辛い毎日が始まった。
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