本当のあたし
第2章 ブス
次の日、学校に行きたくなかったけれど勇気をふりしぼって教室のドアをガラガラガラ…
でも、みんな普通で友達も普通に「おはよー」
幸い、かずとは別のクラスだ。
あたしはほっとして席についた。その昼休み。
給食をとりに行く時、かずとすれ違った。
「ブース。 ブース。」
明らかに目があっていた。
わけが分からず、その日は普通に終わった。


次の日、体育があり、
体育館に向かうと
かずがタバコを吸っていた。
体育館へ向かおうとしたその時
「ブス。 おいブス。」
そう言い、笑うだけ…
はじめは気にしてなかったけど
あたしとすれ違う時、あたしが現れたら必ず、かずは「ブス ブス」と言う。
毎日言われ続け、どんどんあたしはブスなんだ。
と、自分が嫌いになっていった。あれだけ好きだからとかずの事を見ていたのに…
今は、見るのも会うのも怖い。
それでも好きなあたしは、やっぱり口笛が聞こえると嬉しくなる。

それは中学生活2年間続いた…
一番傷ついたのは…
帰り道、チャリで帰宅中、前からかずがニケツして現れた。
すれ違いざまにまた
「ブス。 ブス。」
はぁーまたか…と思っていたら
「おい。ブス。いい加減整形しろ」それを聞いた瞬間、涙がとまらなくて…
ガチで整形しようと考えたぐらいだ。
家に帰り、HYの「モノクロ」と
「NAO」を聞きながらおもっいきり泣いたのは今でもよく覚えている

なぜ、かずはあたしのことブスと言うのか。
わからなかった…
学校1ブスの子がいた。
自分でいうのもなんだけど、
その子よりはマシだと思っていたのに、その子には何も言わず、
毎日、毎日あたしだけに…
中学3年になったら整形しよう。親に怒られよーがどうでもよくなっていた。
ただあなたに振り向いてほしかったから…
そう心に決めていた。
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