本当のあたし
第3章 好きな人
そして、あたしは中3になった。クラスがえ…
あたしはかずとだけは一緒のクラスになりたくなかった。
毎日毎日ブス、ブス言われ続けてきたのに、同じクラスになったら言われるどころか…
怖かった。
でもやっぱり姿見たり、口笛聞こえたら胸がときめいた。
クラス発表の紙を見てあたしは…震えがとまらなかった。
かずと同じクラスだ。
怖くて、1年間どうしようかと不安だった。
クラスに行くとかずはいた。
めずらしく教室にいるかず…
きっとブスって言われるだろう…と、席に座ると、
その日1日なにも言われなかった次の日も その次の日も。
かずは同じクラスになった瞬間何も言わなくなった。
あたしは不思議だったけど…
嬉しかった。
同じクラスだと話す機会も増えたから。
でも…時々かずは携帯を見つめ不安そうな淋しそうな顔をする…
あたしはそれを見るたび切なくなる。
普段友達といる時は笑ってるのに教室のはしっこの席でポツンとあの表情をする…
あたしは何かあるんだろうなといつも思ってた。
でも…何もしてあげられなかったかずとはあまり話をする事ができなかったからだ…


そんなある日、かずの友達のうち君がよく教室に来るようになった
うち君はサッカーしてて彼女もいて、まあまあヤンキーだった。
あたしは中2の頃同じクラスでよくかずの事を相談していた。
かずは好きというか憧れ?みたいだった。
いつの間にか、うち君の事好きになっていた。
でも…
うち君は毎日、放課後彼女とニケツで帰る。
手とか繋いで…
まだ彼氏作ったことなかったあたしは羨ましくて…
毎日二人のラブラブを見るのが辛かった…
本当にあの1年は辛くて、最悪だった。


そして…そんな辛い日々を邪魔しに悪魔がやってきた…




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