俺の彼女はウソつき
「ありがとう…!//」



ちょっと強がって、照れたようにお礼を言う里咲に、また心がくすぐられた。




「髪…乾かさねーの?」


「乾かすよ…!」

「乾かしてやるからソファーに座ってろ。」



そういって俺は立ち上がり、洗面所からドライヤーを持ってきた。



コンセントに差し、スイッチを入れる。


暖かい風が、里咲の髪を揺らす。



全てが俺の匂いになった里咲にクラクラした。





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