俺の彼女はウソつき
「上手だね…髪乾かすの。」


「んっ…まぁな」




里咲の声で我に返る。



「てかあんた…金持ちなの?1人暮らしのくせにマンションの最上階だし…。めちゃ部屋広いし…家具も高級そうだし。」


「…あぁ。金持ち。」



「クスッ。普通自分で金持ちって言う?」


いつもと違うその幼い笑顔に、また心臓が早くなる。



「やっぱ金持ちはいいよね!」

「金持ちと、結婚したいの?」

「そりゃしたいよ♪」





その言葉で心臓は落ち着きを取り戻す。



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