【短】full blossoms~フル・ブロッサム~
第5章
あれから1週間。
学校は期末試験に入った。
この地獄の3日間を終えれば試験休みに入って、その後一気に夏休みを迎える。
どことなく浮ついた雰囲気が漂っていた。
この1週間で、関根と神田昭子が付き合ったという噂が広まって、
『素敵眼鏡』と関根のことを呼んでいた数名の女子や
神田昭子に思いを寄せていた多数の男子は悲しんだ。
二人は携帯のストラップがおそろいになり、関根は訳のわからない『願いがかなう』とかいう人形をぶら下げている。
昼休みも神田昭子が関根の前の席に陣取って、一緒にいることが多くなった。
「なんか、あの女、頑張りすぎじゃねー?」
利佳子が関根に話しかけながらはしゃいだ様子の神田昭子を見てうんざりしたように言った。
関根は相変わらずの生返事で応えている。
「う~ん。なんだかね~。」
みゆきは全然平気ではなかった。
それでも諦めると決めたから、もうこれ以上深入りするのはよそうと思い、利佳子に対しても適当な返事をした。
「ま、さ、試験終われば休みだし!!
いっぱい遊ぼう~~♪
今度こそ、遠藤に男紹介してもらいなよ!!」
試験開始の時間が迫ってきたので利佳子は自分のクラスに戻ろうとした。
「うん!!」
みゆきは手をグーにして利佳子に答えた。
もう、関根のことは忘れるんだ…。
学校は期末試験に入った。
この地獄の3日間を終えれば試験休みに入って、その後一気に夏休みを迎える。
どことなく浮ついた雰囲気が漂っていた。
この1週間で、関根と神田昭子が付き合ったという噂が広まって、
『素敵眼鏡』と関根のことを呼んでいた数名の女子や
神田昭子に思いを寄せていた多数の男子は悲しんだ。
二人は携帯のストラップがおそろいになり、関根は訳のわからない『願いがかなう』とかいう人形をぶら下げている。
昼休みも神田昭子が関根の前の席に陣取って、一緒にいることが多くなった。
「なんか、あの女、頑張りすぎじゃねー?」
利佳子が関根に話しかけながらはしゃいだ様子の神田昭子を見てうんざりしたように言った。
関根は相変わらずの生返事で応えている。
「う~ん。なんだかね~。」
みゆきは全然平気ではなかった。
それでも諦めると決めたから、もうこれ以上深入りするのはよそうと思い、利佳子に対しても適当な返事をした。
「ま、さ、試験終われば休みだし!!
いっぱい遊ぼう~~♪
今度こそ、遠藤に男紹介してもらいなよ!!」
試験開始の時間が迫ってきたので利佳子は自分のクラスに戻ろうとした。
「うん!!」
みゆきは手をグーにして利佳子に答えた。
もう、関根のことは忘れるんだ…。