【短】full blossoms~フル・ブロッサム~
試験最終日、学校に着くと教室がざわついている。
みゆきが席に着くと、前の机に群がってしゃべる女子の会話が耳に入った。
「ね~ね~。関根君と昭子、別れたんだって!」
「まじ~?」
「はやすぎなんだけど~~アハハ~。」
え??
ほんと?別れたって?
関根が?
「ねえ!それって…。」
みゆきがガタっと席を立って目の前の女子に声をかけようとすると
今までおしゃべりをしていた女子はびっくりしたようにみゆきを振り返った。
「え?どしたの?みゆきちゃん。」
まさかみゆきが関根の話題に食いつくとは思ってもいないクラスメートは怪訝そうに言った。
もう関根のことは諦める決心を思い出したみゆきは
「あ…なんでもない。」
と笑顔で取り繕って座りなおした。
関根と神田昭子が別れた…。
ほんとなの…。
真相が知りたかった。
未練たらしいかもしれない。
それでも、知りたかった。
もしかして、関根振られちゃったの?
悲しい思い…してるのかな…。
みゆきはどんどん考えが深くなってしまうのを振り払うように頭をぶんぶん振った。
今日が終われば試験休みだし!!
そしたらすぐ夏休みになるから、関根にも当分逢わない!!
もういいんだ!!
もう、忘れるんだ!!
言い聞かせ、最後の試験に臨んだ。
みゆきが席に着くと、前の机に群がってしゃべる女子の会話が耳に入った。
「ね~ね~。関根君と昭子、別れたんだって!」
「まじ~?」
「はやすぎなんだけど~~アハハ~。」
え??
ほんと?別れたって?
関根が?
「ねえ!それって…。」
みゆきがガタっと席を立って目の前の女子に声をかけようとすると
今までおしゃべりをしていた女子はびっくりしたようにみゆきを振り返った。
「え?どしたの?みゆきちゃん。」
まさかみゆきが関根の話題に食いつくとは思ってもいないクラスメートは怪訝そうに言った。
もう関根のことは諦める決心を思い出したみゆきは
「あ…なんでもない。」
と笑顔で取り繕って座りなおした。
関根と神田昭子が別れた…。
ほんとなの…。
真相が知りたかった。
未練たらしいかもしれない。
それでも、知りたかった。
もしかして、関根振られちゃったの?
悲しい思い…してるのかな…。
みゆきはどんどん考えが深くなってしまうのを振り払うように頭をぶんぶん振った。
今日が終われば試験休みだし!!
そしたらすぐ夏休みになるから、関根にも当分逢わない!!
もういいんだ!!
もう、忘れるんだ!!
言い聞かせ、最後の試験に臨んだ。