Promise
「なんだよ??」

「龍也…さ、あたしのこと、もう気にしてないよね??」

「は??」

眉間に皺を寄せて、訳が分からないといったような表情をする。

「あ、いや、その…」

「はっきり言えよ」

「あたし、中学の時無茶やってたじゃん??みんなから一目置かれてたっていうか…。まだそんな風に思われてるのかなぁー…って」

…ってそんな風ってどんな風だよ…

あたしのわかりにくい日本語は、龍也にちゃんと伝わったらしく、

ちょっとだけ笑って、

「ったり前だろーが。ここはお前みたいな奴ばっかだよ」

あたしみたいな奴ねぇ??へぇ~…

「まだ谷村と、何かあんの??」

「え!?!?」

髪をくしゃっとしながら、

「まだ付き合ってんの??」

と、さっきまで合ってた目をそらして言った。

「……いや、別れたよ」

「……そっか」

あたしが色々あって荒れてた中学のとき、

『無茶すんな』って。

『俺が救ってやる』って。

『俺は、お前に惚れてんだよ』

その言葉で付き合い始めた。

あたしもちょっと好きだったし。

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