オタク×ホスト
知る、それは基本なんだ
風が心地好いってよく聞くけど
あたしが
乗ったバイクは…
ちょっと風が強すぎる。
今日は風が荒いかもしれない
それか、リョウの運転がクソなのか
はたまたバイクの速さはこんなものなのか
初めてバイクに乗るから知らないけどね
風景を眺める余裕なんてなかった。
まぁ…いいや
「着いたぞ」
「ありがとう」
あたしの学校は地元ではちょっと有名な学校。
有名って言っても金持ち学校なだけ
「それにしてもでけぇな」
必要以上に話さないリョウが話したのがびっくりだった。
「何驚いてんだよ、口あけて」
いつの間にか口があいていた。
「いや、ちょっとびっくりしただけ」
「ん?お前毎日学校に行ってるから…「ちげーよ」じゃあなんだよ」
コイツ…あたしが不登校と思ってるのか!
ちげーし!
「必要以上にしゃべんなかったのにそういうこと話してくれたから驚いただけ」
「…。」
なんか反応しろよおお!
“あっそ“でもいいからさ!
うん。か、すんか言え!
「じゃあ行くね」