オタク×ホスト
「え?」
あたしは耳をかたむけてもう一度聞いた
「今日は仕事場は泊めれねぇから、俺の家かお前の家かどっちか決めろ」
おぉ…
亮さんがイライラしてらっしゃるぞよ
「なんで今日は無理なの?」
「今日はちょっと飲み過ぎたやつが多くてな」
ふーん
「未緒の家?俺の家?」
さっきまであたしを見ていなかった亮の目がこっちを見る
なんでここで
名前で呼ぶのよっ
また心臓が暴れてる
「亮の家がいぃ」
最後の“い“が小さすぎて聞こえたのか心配
「俺の家でいいのか?」
どうやら
聞こえてたらしい
耳良いな
「分かったバイクで行くぞ」
あたしはヘルメットを顔目掛けて投げられた
顔目掛けて投げんのは変えるつもりはないらしい