オタク×ホスト
分かってた。
克服するのはそんな簡単なことじゃないってこと
他の女と一緒にしないでって気持ちでいっぱい。
でも亮にとってあたしは
ただの
”自分が嫌いな女”
「未緒…?」
ドア越しから聞こえてくるのは亮の小さな声。
「お願い、今は話さないで。きっと…」
きっと、
今話をしたら酷い言葉しか出せない
涙が止まらない
ブーブーッ
!?
ポケットから何か
音がする
それは、
携帯のバイブだった。
誰だよ、こんなときに
あたしは
誰宛てかも見ず
メールを開いた。