オタク×ホスト


メールには顔文字も何もされていない

一言メール


『未緒は違うから』



その一言であたしは救われた。




あたしのなかなか消えなかったもやもやを亮は簡単にとってくれる

亮の言葉・行動でもやもやが増えたりもする


嬉しすぎてあたしは、ドアを開けて亮を見てあたしの今の気持ちを言った



「あたし、亮の女嫌いなおせる自信ないよぉ…」

半ベソかきながら言ってるあたしを見て亮の顔はつらそうな顔


「そんなに俺と一緒にいるの嫌なわけ?」


え…?


亮はとても寂しそうな顔をしてる



たしかに店長さんからなおすまで来なさい的なこと言われた。

最初は早く克服してこの人達と関わらないようにしないとって思ってた


でもね
今は違う。


お仕事頑張って欲しいから…






あたしを好きになって欲しいから


れ、恋愛的な意味じゃないよ?


…多分。



「嫌とかじゃないの。……あたしを嫌わないで欲しいから…」


最後の言葉は恥ずかしすぎて顔を見ながら話すことはできなかった



「嫌いじゃないし」
また亮の言葉で嬉しがるあたし


亮の口角が上がってる

あたしの気持ち伝わったのかな?
伝わってるといいけど




いつの間にか亮の腕に
あたしは包まれる

あったかい



「むしろ…ハマった」


「へ…?」



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