オタク×ホスト

「そ、それは気のせいじゃ…」


「んー…まず家に入れるところからびっくりだよ」

な、なぬ

で、でも…
「でも亮から来るって言ってきたんだよ?」


あ…

あたしの
我が儘のせいだ



ホントは入れたくなかったけど

あたしが帰りたくないって言ったから



「それに…まだ理由あ…って未緒ちゃん?!」



あたしは
部屋を出て亮を探した


「りょおぉ…ごめんね…」


ごめんね

我が儘言ってごめんね



周りは
あたしを見てザワザワ


そりゃそうだよね
制服だもん



「未緒!なんで部屋から出てるんだっ」

その声はあたしが探していた亮だった


亮を見て、あたしはわかんないけど涙が出てきた


「りょおぉ…ふぇ…ごめんねぇ…」


伝えなきゃ
ごめんねって

謝らなきゃ


「え?…ちょっと裏に行こう。ここじゃ目立つ」


亮は上着を
あたしの肩にかけて裏へ連れて行ってくれた





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