オタク×ホスト
「んで、どこ行きたいんだよ」
あたしは土曜日に一旦帰って持ってきた着替えをきた
亮は、ジーパンにTシャツであったかそうなジャケット
ちょっとドキッとしてしまったではないか
ってのはいいの!!
どこ行くかよ!
やっぱデートといえば
遊園地?
んーでもなぁ…
近いとこがいいし
でも
「ここらへんわかんない」
だって、亮の家の近くなんて全然しらないし!
こんなとこ知らねぇよ!
「じゃあ…さんぽする?」
さんぽってデートのうちに入りますか?
「さんぽってデート?」
「多分」
多分ってなんだよ
たぶんって
でもいいや
亮とならどこでも
「デートっぽいとこはまた今度な」
また今度もあるって考えると凄く嬉しい気持ち
次もあるんだ!って
心臓が盆踊りしてるよ
「うん!今度ね!」
楽しみにしてる。
でも今も楽しいよ?
ねぇ、あたしと一緒にいて幸せ?
あたしは物凄く幸せ
「ほら行くぞ」
って言いながら亮は手をさしのべてくれる
え、これ握るべき?
あたしは辺りを見渡して
誰もいないことを確認して手を握った
握るとこ見られるってなんか恥ずかしいじゃん
「手汗かいたら、ごめんね」
先に謝った方が言いかなって思って言っておいた
「俺もかくから」
…了解した