涙の跡~甘く切ない涙~
『ちょっと紗羅!1組にむっちゃくちゃカッコいぃ人が居るらしぃよ!?』
小学生の時から親友の奈菜がアタシの腕を引っ張ると走り出した。
『えっ?』
1組に着くと奈菜が指差した。
『あの子あの子!!』
奈菜の視線を追ってみると、
『あっ!あの子?』
男子達が集まってる中に背がすごく高くて、色黒の肌。
どこかそこら辺の男子とゎ違う…なんて言うか…大人っぽかった。
『大人っぽいなぁ~。』
つぃ口から本音が出てしまった。
けどそれくらぃカッコよかった。
そんな事を思っていると…颯がアタシ達の元へかけよってきた
『紗羅~。なにやってんの?』
爽やかな笑顔で話かけてくる颯。
そんな颯にいつもドキッとさせられる。
『元カレのご登場ですか!?』
こっそり耳打ちしてくる奈菜。
『ちょっと奈菜!!うるさぃってば。』
『ゴメンゴメン!!』
苦笑いしながら謝る。
『まぁ…ほんとの事だしいぃけど…。』
1年三組永瀬颯(ナガセ・ソウ)。
同じクラスで隣の席。