ラブ・シンドローム



綺麗に咲いたガーベラが、窓際に置かれた花瓶の中で、その存在を存分に出していた。



「木村さん、DMの宛名の印刷を頼んでもいいかな?」


上司の言葉にはっと我に返り、はい、と笑顔で返事をした。



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