ラブ・シンドローム



「……えっ?あぁ、私ですか?」

あまり表情を変えないで顔を上げて俺を見る委員長。



あれ?

意外とカワイイ声、してるじゃないの。



「なんですか?」

淡々と話を続ける委員長に、拍子抜けしたのは俺のほう。



「……いや、あのね。課題をね、ちょーっと見せてほしいな、って」

だけどさすがは俺。

いつもの軽い口調で委員長にも話す。



< 60 / 102 >

この作品をシェア

pagetop