ラブ・シンドローム
「もしかして、これ?」
松井 猛己と名乗るイケメン君が、プリントを掲げる。
「……数学の……」
「……罰……」
イケメン君が持っていたのは、どうやらあたしと同じプリント。
「……もうさ、鬼だよなー。俺、ちょっと居眠りしてただけなんだよ」
「あたしもっ。あ、あと課題もしてこなかったり…」
すごい偶然。
すごい運命。
「俺もさ、ちょうどわかんなくてさ。よかったら、一緒に片付けね?」
……神様、仏様、女神様。
こんなイケメン君と、素敵なシチュエーションをありがとう!!
もしかして、これは、まさに恋の予感ですかーーー?
テンション、急上昇。
うきうき、わくわく。
ん~、罰もたまには、いいことあるもんだ。