カラフル
カラフル
「みお~大好き!」
デートの待ち合わせで、裕也がいきなり抱きしめてきた。
裕也は、温かくて少し香水の匂いがして、裕也の体にあたしは包まれた。
あのね、裕也。
いつも思うの。
この恋は、本当の恋なんかな?って。
そんな深い意味はないんだけど、将来大人になって結婚する相手は裕也なんかな?
そんなに長く続くかな?って思っちゃって。この先、大人になるまでに何があるかわかんない。
すごく不安なんだよね
ごめんねぇ。
「ねぇみお~久しぶりにプリクラでも撮る~?」
「うん!」
ゲーセンの奥のプリクラコーナーで最新プリ機で撮ることにした。
いつもどうり楽しく撮っていた。
スーと裕也の顔が近づいて、あたしのくちびるに触れた。
「ふっ。びっくりした?」
「う、うん」
「なんかボーとしてたからさ!!!」