leaf~願いを叶えて~
一瞬の出来事で、私は何が起こったかわからなかった。


そう…まるで…ん~…えっと…
例えられないくらい分からない感じってこと!!


「…何…なんなのコレ」

私は口をパクパクさせ白い煙を見つめていた。


煙を見つめていて、私はふと思い出した。


…この光景…なんか童話とかアニメにある奴でよくあるのじゃない?
ほら、ランプを越すったらランプの精が出てきて…っていう。


「…んなことない。ここはリアル世界だし、日本だし、それにランプじゃなく急須ですから!!」


と我にかえって独り言をブツブツとしゃべりだす。


『独り言をブツブツ言ってんじゃねーぞ、お前』

「うるさいな~ほっといてよ!!」


もう!!独り言は癖なのに!!ってか会話してたから独り言じゃないじゃん!!




…………。




………あれ。




何かおかしいよね…。



この台所には私一人のはず…なのに…




……なのに…!!





振り向くと、手のひらサイズの人間がこちらを見ている。




「…ぅ…嘘でしょ……」




若葉、目の前が真っ白になりけり。
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