leaf~願いを叶えて~
「ふ~ん。なんかうちらとあんま変わりないんだね」


『そやなぁ。ただ助け合いや友情てもんは生まれへん。ないねん。みんなライバル。一人で一人の人間を幸せにする。それが俺らにとっては一人前の証』


「…なんか寂しいね」

『そやな…今までそう思わんかったけど…友達や仲間って…なんかええかもって…お前に会ってわかったかも』

「…そういうことは別れ際にいうんじゃないの(笑)?リーフと会ってまだ1日もたってないのにっ」


そやった。若葉と出会ってまだ1日もたってへんのに…なんやずっと前から一緒におるみたいや。


「ま、確かに友達や仲間っていいものだよ~。もう私達も、ご主人様とメイドっていう仲間じゃん」


『…いつからお前のメイドになったんや、俺は』


「じゃあさ…リーフは好きなことかもいなかったわけ?」


『好きな奴?そんなの家族と師匠ぐらいや』

兄姉はみんな一人前になったから家を出た。妖精界では一人前になったら家を出るのが決まりやから。
久しぶりに会いたいけど…無理な話だよな。

「違う違う!そういう好きじゃなくてさぁ…」


『わかっとる』
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