leaf～願いを叶えて～

「俺は、お前が好きなんじゃなくて…」


「お兄のことが好きなんでしょ!!」


さっきﾘｰﾌに言われて気付いたよ。

先輩を好きすぎて呼び方なんて気にならなかったんだから。


「やっと気付いたか。いやぁ～お前がﾊﾞｶな女でよかったよ～。」

…ﾊﾞｶ？


「俺が森田の高校ｽﾍﾞって、こんなﾊﾞｶが通う高校に入ることになって一時はどうしようと思ったけど…」


…。


「お前が俺の話にまんまと流されて、うちの高校に入学してくれて、優しい言葉かけたらｺﾛｯと好きになって…意外と簡単に森田と近づけた。」


受験勉強している時も、一生懸命応援してくれてた。

合格した時も、私より喜んでくれた。

先輩に告白した時も、すごい嬉しそうだった。


でも、すべてはお兄に近付くための演技。